初期研修医は医師会に入るべき?初期研修医が医師会に入会するメリットを解説

研修医デビューを果たすと医師会への入会案内が届くかと思います。

みんな入会してるし入ってみようかな〜

入らないといけないのかな、、?

なんとなく入会する人、入る必要性を疑問に感じる人、意見はわかれるかと思います。

一般的には、医師会は勤務医ではなく開業医が入会しているイメージが強いです。

しかし実際には、初期研修医のうちに医師会へ入会しておくことで得られるメリットは意外と大きいです。

この記事では、実際に初期研修医で医師会に入会した筆者の視点から下記について解説します。

  • 初期研修医が医師会に入るべき理由
  • 入会することで得られる具体的なメリッㇳ
目次

医師会とは

医師会(いしかい)とは、簡単に言うと 「地域の医師が所属する職業団体」 です。
ただの集まりではなく、医療の質向上・地域医療の支援・行政との橋渡し といった重要な役割を担っています。

正式には医師会は「公益社団法人」で、全国には

  • 日本医師会(JMA)
  • 都道府県医師会(例:大阪府医師会、東京都医師会)
  • 郡市区医師会(例:大阪市医師会、名古屋市医師会)

という3層構造になっています。

つまり、

「○○市医師会」に入ると、自動的に「都道府県医師会」や「日本医師会」にも所属する

という仕組みです。

初期研修医が医師会に入会するメリット5選

①卒後5年間は会費が無料

医学部卒業後5年間は、 日本医師会の会費が免除※1されます。

※1 所定の手続きが必要です。なお、令和8年度より、卒後5年を経過した臨床研修医まで対象を拡大します。

つまり、研修医では入会自体は実質無料です。ただし、所属する医師会によってかかる費用は異なるので、入会する医師会に確認してみましょう。

②初期研修医で最安の医師賠責保険に入れる

これが初期研修医が医師会に入会する理由として最も多い理由ではないかと思います。

医療訴訟では、時に高額な賠償金が発生し、たった一度の訴訟で人生が大きく狂ってしまう可能性もあります。研修医が訴訟の当事者になるケースは多くはないものの、過去には実際に訴えられた事例も存在します。

さまざまな意見や情報があるとは思いますが、個人的には「医師賠償責任保険」は火災保険や自動車保険と同じくらい、“いざという時のために入っておくべき保険”です。
トラブルは、起きてからでは遅い。自分の身は自分で守るしかありません。

後期研修以降であれば民間医局の医師賠償責任保険が最もリーズナブルですが、初期研修医にとっては医師会の医師賠責保険が最安です。

日本医師会員の特典として、 医賠責保険に年間15,000円※2※3で加入できます。

※2 病院・診療所の開設者、管理者等や30歳超は掛金が異なります。

※3 日本医師会より、30歳以下のA②B会員には21,000円、A②C会員には15,000円の保険料補助を行っているため、お支払いいただく掛金は15,000円となります。

③超低金利でローンを借りられる

驚くほど好条件なのに、意外と知られていないのが「研修医ローン」

金利は都道府県によって多少差はありますが、私が調べた限りでは、どこもおおよそ固定金利で年1〜2%程度です。一般的な銀行や民間のローンでは、この金利で借りられることはほとんどありません。中には倍以上の金利がかかるケースもあります。

それでもこのローンが実現できるのは、将来的に安定した収入が見込まれる“医師”という職業への信頼あってこそ。
さらに驚くのが、連帯保証人が不要なことが多く、資金の使い道もかなり自由なことです。


あまりに条件が良すぎて不安になり(笑)、念のため所属している医師会に問い合わせてみたのですが、「旅行などの目的でもご利用いただけますよ〜」とのことでした!!

時間はあるけれど金銭的には余裕のない研修医にとって、まさに心強いローンだと思います。
なお、このローンは医師会に入会していることが前提です。とはいえ、「このローンを使いたいから途中から入会する」というのもOKとのことでした。

④産業医講習の受講費用が安くなる

産業医は研修医でも取得できる数少ない価値がある資格です。

例えば、多くの人が産業医を取得する産業医学基礎研修会 東京集中講座では医師会会員と非会員ではここまで受講料が変わります。

日本医師会会員 :160,000円(税込) ※申込み時点で日本医師会会員であること
日本医師会非会員:200,000円(税込)
テキスト、資料代、昼食代を含む

医師賠責保険に入っていても、元が取れるくらいの安さですね!

⑤就業中にケガを被り入院した場合補償が受けられる場合がある

こちらに関しては、医師会によって補償内容や加入条件は大きく異なりますので、所属する医師会に確認が必要です。加入時に共済制度は要チェックです。

基本的に業務中のケガ(業務災害)は病院の労災保険が適用されます。

勤務外・通勤中などのケガで医師会加入が関係してきます。

日本医師会の医師損害補償制度(共済)や各地医師会独自の「医師休業補償制度」や「医師会員傷害保険」に加入していれば、入院・通院時に見舞金や保険金が支払われます。

ただし、これらは多くの場合「別途申込み・掛金」が必要です。
単に「医師会会員」になっただけでは自動付帯しないことが多いです。

番外編

研修医歓迎会という名の出会いの場がある

地域によっては歓迎会がオンライン開催だったり、そもそも開催されなかったり、さまざまなケースがあるようです。ですので、対面での歓迎会が必ずあるわけではありません。


医学部時代は6年間、基本的に同じメンバーと過ごしていたこともあり、新たな出会いの場は限られていたと思います。特に高学年になると、遊ぶメンバーも固定化され、どうしても閉鎖的になりがちでしたよね。


もちろん、研修先の病院でも新しい出会いはありますが、他病院で同じように研修している人たちと直接交流できる場はそう多くはありません。だからこそ、このような貴重な出会いの機会を提供してくださる医師会には、感謝しております。

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この記事を書いた人

アラサー勤務医の女医。『医業に依存せずすきなことをして生きたい!』そのために医業以外で収入の柱を増やすため医師×越境EC×投資で資産形成に奮闘中。自身の経験をもとに医学生・医師のみなさまにリアルで有益な情報を発信していきます!

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